世は昨年のD850発表&発売に沸き、そろそろ品薄状態も解消しつつ皆さんのお手元に届き各所で大好評な今日この頃
そんな中で僕は10年前のフラッグシップ機であるD3Xを手に入れた!

そう言えば、D3Sを手に入れた時もD5の発売直前だったりと何とも微妙なタイミングである(笑)
まあ、今更このD3Xのレビューも無いだろう?とは思う
誰の参考になる訳でも無く、僕みたいな素人カメラマンの書くような事は既に何年も前から諸先輩方が書いていらっしゃるしね(^^;
それでも、長年の憧れだったD3Xを手にした訳だから誰も見ていなくても自分の備忘録、または日記としてのファーストインプレッションを残しておこう

そもそもD3Sを使っているので操作感に全く違和感はなく、自然に使えるし手に馴染む
縦位置の少し持ちにくく、操作のしにくさも全く同様だ
ただし、出てくる画は背面液晶を見るだけでも違いがハッキリとわかる程
D3Sと同設定でいつものように撮っても明らかに写真の滑らかさが違う、約2倍の画素数によるところもあるのだろうが、諧調の豊かさを感じる、僕が特に感じたのは暗部の粘りだ

暗部が潰れないで、黒の締まりを感じる
この写真などはもちろん撮り方によるがD3Sで撮るともっと暗部が単調になる気がする
少しアンダー気味の写真を好む僕にはとても嬉しいカメラだ

写真はとても色っぽいというか艶のある写りをする、これも好みにとてもマッチしている

またD3Xはその場の空気をも写すとのレビューを見聞きしていた、まだ使い始めだが何となく理解できる、立体感と言うか存在感がより写るのかな?
平面な写真の中に本当にそこに在るかのように感じるのである

Zeiss Planar T* 1.4/85 ZF.2で撮った我が家のニャンコ
もちろんレンズによるところも大きいのだが、レンズの性能をきちんと受け止めるカメラ性能で、滑らかなボケも美しく表現されている

これはAuto Nikkor 55/1.2通称アサガオで撮った1枚
流石はD一桁機なのでファインダーも見易くMFでのピント合わせも、さほど苦労はしない
古いレンズであっても、この立体感のある写りには惚れ惚れとする
と、ここまでは憧れた人への想いのように良い事ばかりを書いたが、もちろん悪いところもある
今のところ大きな問題ではないが、やはり最近のカメラはセンサークリーニング機能が当たり前なのだが、残念な事にD3Xにはセンサークリーニング機能は無い
同世代のD3SやD700にはある機能なので、出来れば欲しかったと思う
使って一週間ほどで早くもゴミの洗礼を受けた事で、やはりセンサークリーニング機能は無いのだと改めて実感したところだ
次に気になるのはD3Sも同じことで、先にも少し書いたが縦位置でのグリップの持ちにくさと、セレクターの操作のしにくさである
持ちにくさと書いたが、ダメなほどでは無いが横位置に比べるとグリップがやや浅く細いため持った感覚に若干の違いがあるのだ
やはり縦横どちらであっても持った感覚は近いものにして欲しいと思う
またセレクターがひとつしか無いので縦位置だと遠く、また僕の場合は、左目でファインダーを覗くためファインダーを見ながらだと顔とカメラの間に指を入れる様になるので、余計に操作しにくいのだ
最後に親指AFだが、縦と横での位置関係が少し変わっているので違和感を感じるのだ
ただし、この悪い点に関しては同じボディのD3Sを使っている身としては織り込み済みなので大きなマイナス点では無い
なお後継機種のD4系やD5などかなり改善しているし、バッテリーグリップを付けるD500やD850も同様に使いやすくなっているので、D3系以降のユーザーの声が反映されているのだろうと思う

そんな感じで悪い点も含め、受け入れたD3Xですが大満足なカメラである
僕は現在3台のNikon機のデジタル一眼を所有している(D3X、D3S、Df)
それぞれベクトルが違うカメラでお互いを補完し合える贅沢なトリオとなった
その時の気分や撮る対象などに合わせ、この贅沢なカメラ達を選べるなんてとても幸せな事である
古い機種ではあるが僕にとっては今でも一級品だ、今後も楽しくカメラライフを送りたいと思う